
この日古都金沢はあいにく雨だったんだけど、濡れてさらに生き生きした緑と歴史を物語る建物って似合うんだよなー。

北陸地方も日本海側だから、光の色合いが夏の一番強い時でもどこか柔らかさがあるなーっておいらは感じているわけよ。
雨が降ればなおのこと水蒸気の靄がふぁわーっと覆ってるって感じなんだなー。

晴れていて欲しいっては思うんだけど、こういう景色には雨でもいいやって、思うね。
蛇の目傘・紫陽花・蛙、いづれも床の間の掛け軸にもなるような。
見どころなんて探さなくったって至る所にあるからなー。
無いのはこちとらの時間だけってなことで。
見どころあり過ぎも困っちまうなー。

石川門の中には以前は入れなかったんだった。
歴史を遡れば殿様のお住まいだからな。
その後は軍の司令部が置かれ、大学が置かれでやっと一般市民が気軽に入れるようになったんだから。
軍司下では歴史的価値なんてどうでも良かったみたいだもんな。
山形の霞ヶ城だって似たような変遷があるんだよな。
今、埋め立てられていた石垣を掘り起こして復元作業が進んでいるんだけど。
人間極限状態にあっては、価値観なんてどのようにだって変わっちまうってことだよ。何が正しくて何が間違いなのかなんて事を冷静に見極めるなんて出来ないってことだよ。
現に歴史が教えてくれてるじゃにか。なっ?

これだけ立派に残ったあたりは流石100万石だぜー!!市民の意識の高さも多いに関係しているかもな。
プライドって奴も邪魔ばかりするんじゃなくて時に、どえらい力こぶを発揮するものだからな。
入梅の雨おとを消す苔筵
⇒ 七 (06/14)
⇒ cotocoto (01/10)